自分に言い聞かせてきた言葉
最近、またこの言葉を思い出していました。
「焦らず腐らず投げ出さず」
うまく進まない時や、気持ちばかりが焦る時。
何度も、自分に言い聞かせてきた言葉です。

両手が使えなくなった日々
40代のある時期、右手の神経を痛め、かばっているうちに左手まで悪化し、両手が思うように使えなくなった時期がありました。
仕事は長期休職となり、日常生活もままならず、手の痛みで身体を動かすことさえつらくて、家に引きこもる日々。
複数の専門医にかかるも原因不明、前例なし。
改善したり悪化したりを繰り返しながら、治療法を探す日々でした。
「このままずっと治らないんだろうか・・・」
そんな不安を抱えていました。
そんな中でも、「大丈夫、絶対治る」と言ってくれる人たちの言葉に支えられ、自分自身に言い聞かせるように唱えていたのが、「焦らず腐らず投げ出さず」
7年ほどかかりましたが、鍼灸や食養生を経て、今は痛みから卒業できています。
それでも、腐らないように
「焦らず」
手が痛い。でも仕事は繁忙期で忙しい。
少しでも早く終わらせたい。とにかく焦る。
休職して治療に専念しても、「早く治したい!」と焦るばかり。
でも、痛みは「もう無理だよ」という身体からのサイン。
焦ったところで、すぐに治るものではなかったんですよね。

「腐らず」
手の痛みを取るために、試せる治療や薬をとにかく試しました。
けれど一時的に痛みが落ち着いても、また再発。
気分も痛みも、ジェットコースターのように上がったり下がったりでした。
「もう何をしたって治るわけない。」
そう思うこともしょっちゅうでした。
いっそのこと、両手の神経を切断してしまいたい。
そんなことを考えた日もあります。
だけど、「どうせ無理」と腐ってしまったら、本当にそこで終わってしまう気がしていました。

「投げ出さず」
強い薬の副反応で、1日に2時間ほど意識が飛ぶ日々もありました。
それでも痛みが消えず、医師からはイチかバチかの手術を提案されることも。
そんな中、一縷(いちる)の望みで通い始めた鍼灸院の先生が、最初にこう言ってくれたんです。
「大丈夫。治りますよ。」
他にも、「絶対治る。だから焦らず休むんやで。」と言ってくれる人たちがいました。
私の手が治ることを信じてくれる人がいるのに、自分が信じなくてどうする!?
そう思うと、まだできることがあるのに、自分から投げ出すことはできませんでした。
あの頃の私は、自分の身体の声をずっと後回しにしていました。
無理をしすぎないこと。
自分をちゃんと大事にすること。
それを忘れないように、自分に言い聞かせるようになったのが、
「焦らず腐らず投げ出さず」でした。

焦らず腐らず投げ出さず
どんなにつらいことがあっても、ポッキポキに心が折れ続けても、この言葉を心の中で唱えながら、ここまで来ました。
もどかしくても焦らない。
「どうせ私なんて」と腐らない。
「もういい!」と投げ出さない。
最近は少し言葉をつけ足して、
「焦らず腐らず投げ出さず、コツコツ前に進みましょう」
と、自分に言っています。
どんなことがあっても気がつけば、「あの頃は大変だったね」と振り返れるくらい、前に進んでいるんです。
―焦らず腐らず投げ出さず。
これが、私の「ご機嫌のもと」の軸です。

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