日々を機嫌よく過ごすために、心掛けていることがあります。
それは「不安を減らす」こと。
ということで
・【介護保険申請・準備編】介護は突然に!?不安を減らすためにできること
・【介護保険:申請編】介護は突然に!?あわてないためのススメ
でお伝えした、今すぐ必要ではないけれど、あると助かる介護保険の申請をしよう、と実家の親と動き出しました。
介護保険の申請をすると、次のステップは「認定調査」。
「どんなことを聞かれるの?」「どのくらい時間がかかるの?」と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回、父の認定調査に立ち会ったので、その様子をお伝えいたします。
調査日の決定まで
申請書を提出してから数日後、市役所の担当窓口から電話をいただきました。
内容は「認定調査の日程調整」。こちらの都合を伝え、数日後に自宅へ来ていただくことが決まりました。
認定調査当日の様子
当日は申請者である父、そして母と私が立ち会いました。
訪問してくださったのは、市の認定調査員の方、お一人。
最初、父は和室の座椅子に座っていたのですが、「できれば椅子に」と促され、すぐ近くのテーブルに移動。その時の動作(立ち上がり方、歩き方)や姿勢をチェックされていました。
のちほど調査内容で体を動かす動作があるため、椅子の方が確認しやすいとのことでした。
最初に調査員の方からお話が。

みなさんよくあることなのですが、お聞きする内容に対して”できます””一人で大丈夫です”とお答えされる方が多いです。
けれど正直な内容を教えてくださいね。誰かの手を借りないとできない、など、実際のところをお聞かせください。
また、ご本人は出来ていると思っていても、周りからみると違うという内容があれば、あとでお聞きしますのでご家族の方、補足説明をお願いします。
母と私はすぐそばで、おとなしく座って待つことにしました。
本人への聞き取り
調査はまず、父への聞き取りから始まります。
「朝は一人で起きられますか?」「寝返りはできますか?」「洗面はご自身でできますか?」「着替えは?」など、日常生活の動作を中心とした質問です。
また、「生年月日は?」「今日は何年何月何日ですか?」といった記憶面での聞き取りも。
最初、大きな声で声掛けされていましたが、父の耳が遠くないと分かると声量を調整。質問自体も「できる・できない」で答えやすいものが多かったです。
また、簡単な動作確認として「手をあげてください」など、椅子に座った状態でいくつか手足の動きをチェックされていました。
家族への聞き取り
本人への質問が一通り終わったあと、家族への聞き取りに移ります。
「先ほどのご本人の回答について、何か補足はありますか?」と聞かれ、こちらからは追加で気になる点を伝えることができました。
調査全体の印象
調査時間は15分ほど。訪問全体は30分かかりませんでした。
思ったよりも短く、スムーズに進んだ印象です。
調査内容の質問については、おもに認知機能での確認事項も多い印象でした。
父は認知機能は問題ないのですが、普段から口数は少なめで、自分の身体について言語化して説明するのは苦手だと思います。でもちょっとしたキーワードを調査員の方が深堀して、「〇〇ということですが、それは△△ですか?それとも□□ですか?」など聞き出してくれたので、答えやすかったように見えました。
また、家族の心配としては足腰など身体面です。
そのため家族からの補足説明として、一人で歩いて買い物などに行くのは困難なこと、筋力面での低下が著しいので訪問リハビリなど受けられたら、と希望を含めてお話しました。
調査員の方はあくまで「現状確認」が目的のため、「お話お伺いしました」に留めます。
余談ですが、事前に飲み物を用意していたんです。暑い日の午後だったので。
ですが、公務員の方は丁重に辞退されました。後で「あ、そうか」と気づきましたが、気が回らず失礼いたしました。(※公務員の方は職務の公平性を保つため、利害関係者からの接待や贈答を避ける規定があります)
とにかく緊張していた認定調査は、あっという間に終了。あとは結果を待つだけになりました。
まとめ
今回、自宅での介護保険認定調査についてお伝えしました。
本人が答えにくい部分があっても、調査員の方がうまく聞き出してくださったり、家族の立ち合いがあれば、補足説明も可能です。
※立ち合いが難しい場合、本人の前では言いにくい場合など、自治体によっては補足説明を、書面等で受け付けているところもあります。申請を出す自治体に確認しましょう。
今後はこの調査内容と主治医の意見書をもとに介護認定審査会が開かれ、最終的な認定結果がでる予定です。
「調査ってどんな感じなんだろう」と思われた方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
また後日、結果が出たら「介護保険:認定結果編」として、お伝えしますね。
※この記事内の内容は、サイト管理人が調べたこと・体験したこと、該当機関で確認したことについて書いていますが、管理人の認識不足等により情報についての説明が不十分な点があるかと思います。
介護保険については必ず利用者の方がお住まいの自治体でご確認ください。



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