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【介護保険・認定結果編】要支援2から始める介護ライフ

おじいちゃんが手すりをつたって廊下を歩くイラスト ご機嫌のもと

日々を機嫌よく過ごすために、心掛けていることがあります。
それは「不安を減らす」こと。

ということで今すぐ必要ではないけれど、いずれやってきそうな親の介護問題について、介護保険申請をしよう!と思ってからの取り組みを、これまで3回にわたってお伝えしました。今回は「介護保険申請完結編」です。

これまでの流れは下記記事をご参照ください。

・【介護保険申請・準備編】介護は突然に!?不安を減らすためにできること

・【介護保険:申請編】介護は突然に!?あわてないためのススメ

・【介護保険・認定調査編】15分で終わる?当日の流れと体験レポ

「要支援2」の結果が届きました

介護保険申請をしてから約1ヶ月半ほどして、「簡易書留が届いた。」と、親から連絡がありました。
「封を開けると『介護保険 要介護認定・要支援認定等結果通知書』『介護保険被保険者証』が入っていた」、とのこと。

認定結果は「要支援2」でした。
「介護保険を申請しよう!」と言い出した私の中で、ずっと想定していた結果が出たので安堵です。

◆プチメモ◆-ざっくり説明
要支援、要介護って?

要支援:基本的には自分一人で日常生活が送れるけれど、多少支援が必要な状態。人の手を必要とする度合いによって、要支援1、2の2段階に区分。

要介護:自分一人で日常生活を送ることが難しく、誰かの介護が必要な状態。介護が必要な状態の多さによって、要介護1~5の5段階に区分。

まずは地域包括支援センターへ連絡

認定結果が出て、介護保険証が届きました。

うみのん
うみのん

さ、これからどうする?

「要支援」の結果だったので、まずは居住地を管轄する「地域包括支援センター」に連絡してみます。

*地域包括支援センター:高齢者の生活・介護・福祉・健康に関する総合相談窓口として、地域で包括的な支援を行う公的機関。市町村ごとに担当エリアが設定されています。

今後どんなサービスを受けることができるのか?手続きは?と、浮かんでくる疑問は、認定結果に応じた窓口に聞くのが正確で早いと思います。

※「要支援」の場合は地域包括支援センター、「要介護」の場合は、介護サービスを提供する事業所や施設となるようです。わからない場合は自治体に聞いてみましょう。

  

うみのん
うみのん

はじめての介護保険なんですが、サービスを受けるにはどうしたらいいですか?

まずいろいろお伺いするので、センターに来られて面談をするか、ご自宅へ訪問して面談することも可能です

とのことだったので、今回は父の体調を考えて自宅訪問をお願いしました。

電話の段階で、「ご希望のサービスなど、考えていらっしゃいますか?」と聞かれたので、
「家の中での安全対策(手すりなど)や歩行補助となる福祉用具のレンタル、移動補助のタクシー券などを考えています。」とお伝えしました。

◆プチメモ◆
移動支援、タクシー料金助成、など

在宅で生活している介護が必要な人の社会参加や生活行動範囲拡大のため、介護度に応じてタクシー運賃の助成券を交付(つまりタクシー料金の一部補助)する、という自治体があります。(無い自治体もあります)

実際に見聞きした内容では、1回の利用で500~1,000円分利用できる助成券を交付する、というもの。ただし利用金額の上限、交付枚数など、自治体ごとに規定があるので確認が必要です。

※実家がある自治体では「要支援2以上で、月2枚まで交付。1回の利用は1枚(券面500円)まで。」という条件でした。

ケアマネージャーとの初面談

訪問当日、介護支援専門員(ケアマネージャー)さんが来てくださり、介護保険を使ったサービスの流れや、利用できる制度を丁寧に説明してくださいました。

事前に話していた内容をもとに、必要と思われるカタログやパンフレットをいくつか持参してくださって。
「今、どんなことに困っているのか」など、丁寧に父にヒアリングしながら、提案可能なサービスについてお話していただきました。

そして自治体が行っているサービスのひとつ、「タクシー料金の助成」について早速申請書を持ってきてくださったんです。
申請書に必要事項を記載して、市の担当窓口に提出すれば即日交付されるとのこと。

私がその日のうちに市役所に行けるだろうか?と思案していたら、

急ぎでなければ手続きしておきますよ。次回訪問時には、タクシー券を持って来られると思います。

というありがたいお言葉!!

実家から市役所まではとても不便なルートのため、車が無いと結構時間がかかるんです。それこそタクシーに乗って行く必要が・・・。
市役所やちょっと離れた病院に行く時のことを考えて、親の移動手段補助として私はタクシー券がほしかった!

手続きまでしていただけるとのことで、本当に助かりました。感謝感謝です。

我が家のこれから

包括支援センターのケアマネさんから今後の流れを聞き、受けることのできるサービス内容や、自治体の支援内容を知ることができました。

現時点では「家の中の手すり設置」をメインにお願いすることになりそうです。
家族としては他のサービスも検討してほしいのですが、父本人は「まだ必要ない」と少し抵抗気味。

今後「要介護」にならないよう、予防する意味でリハビリや歩行器の利用を勧めるのですが、本人は「リハビリは悪くなったらするもの」という認識があり、現時点では難色を示しています。

私がリハビリや福祉用具のレンタルを勧めるのには理由があって、継続的に受けるサービス内容を選択すると、担当のケアマネさんがつくんです。
「手すりの設置=住宅改修費の助成」のみだと、改修手続きが終わればそれで(単発で)終わってしまうので、担当のケアマネさんはつかないとのこと。

家族としては今後の相談や、状況によってはショートステイの利用なども考えていたので、担当ケアマネさんがついてくれたら、という思いでした。
残念ながら今回来てくださった、包括支援センターのケアマネさんがずっと担当者、とはならないのです。今回は初めての面談、ということで来ていただいたので。

今後継続的サービスの利用に関してどうするか、本人を説得するかどうかが家族の課題になりそうです。

まとめ:支えてくださる方々へ感謝!

ふとした思いつきから始まった介護保険申請。
認定結果が出て、我が実家の介護ライフ第一歩となりました。
「介護保険申請」についてのお話は今回で終わりです。

これからは「介護保険を利用する」段階に移ります。
今後の介護保険活用についてはまだ未知数ですが、本人の希望と家族の意見を反映させていきたいと思います。

そして最後に、今回の件で感じたことを。
申請の準備で問い合わせた際や、面談に来ていただいた介護支援専門員さんとお会いしたりしたことで、介護にかかわる方の「利用者に寄り添う姿勢」に頭が下がりました。

本人や家族が動くことが難しい場合、申請や手続きなど、代行可能なことはしていただけるというありがたさ。困りごとを解決しようと考えてくださる寄り添いの姿勢に、心から感謝します。

介護サービスを受けることは「当たり前のこと」ではないと思うんです。「サービスを受ける権利」があっても、「サービスを提供する方々」がいなければ成立しません。
自分たちの”できない”を支えてくださる人・制度に感謝を忘れてはいけませんね。

そして私自身、制度を知ることで「もしものとき」に慌てなくてすむよう、安心材料を得られた気がします。”知ること”は”不安を減らす”ことに繋がります。

今後も支え合いながら共生し、みんながご機嫌に過ごせますように♪
もちろん自分も一助となりますように。

おじいちゃんが手すりをつたって廊下を歩くイラスト

※この記事内の内容は、サイト管理人が調べたこと・体験したこと、該当機関で確認したことについて書いていますが、管理人の認識不足等により情報についての説明が不十分な点があるかと思います。
介護保険については必ず利用者の方がお住まいの自治体でご確認ください。

うみのん

生まれも育ちも大阪の”うみのん”です。
海野香江として昔からたまに詩作しています。
半世紀以上生きていますが、まだまだ不器用な人生。でもこれからをご機嫌に、笑顔で過ごすために、自分が笑顔になれる”素(もと)”をこのブログで残していきます。
(たまに笑顔の裏側もでてくるかも・・・)

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